リフォーム
リフォームの業者選び
- リフォーム工事をするにあたり、業者選びの注意点は?
業者の情報を十分に集めた上で様々な観点から選ぶことが重要です。
①希望するリフォームの実績は十分か?
②建築士などの有資格者がいるか?
③建設業許可等を受けているか?
④事業者団体に加盟しているか?
⑤自宅からあまり遠くないか?
また、見積りは、最低でも2社以上からとり、わからない点は、納得するまで確認しましょう。
リフォームの予算について
- 風呂場のリフォームをしようと業者と相談しているうちに、台所や居間のリフォームも強く勧められています。どうしたらよいのでしょうか?
リフォームの目的をよく考え、予算の枠内で、優先順位をつけて無理のないリフォームを検討する必要があります。
リフォーム工事は、どうしても予算オーバーになる傾向がありますので建築士等に相談するなどして慎重に検討し、安易に契約して工事をすることは、控えましょう。
住宅のインスペクションとは何ですか?
- 住宅のインスペクションとは、なんでしょうか?
建物の劣化状況、不具合の原因調査、建物の性能調査など専門家が行う建物調査のことです。(宅地建物取引業法に基づく既存住宅状況調査は、国の指定を受けた機関の講習を受けた建築士が行う必要があります。)リフォームなどをする場合、本当に必要なリフォームなのかを確かめるための手段としても有効です。
リフォーム時の減税制度や補助金制度について
- リフォームの費用を抑えるための減税制度や補助金制度は?
リフォームの工事内容により減税や補助金が受けられる場合があります。減税制度の対象リフォームには、耐震、バリアフリー、省エネ、その他 があり、所得税等の控除の対象となります。詳しくは管轄の税務署へお問い合わせください。
補助金制度は、市町村により異なります。また対象となる工事や要件があります。補助金の対象になる工事なのか活用の有無を市町村やリフォーム事業者に問合せてみてください。
外壁塗装工事の塗装面積について
- 外壁塗装工事の見積書を3社から取りましたが、塗装面積が大きく違います。どういうことでしょうか?
外壁の塗装面積は、図面や現場を計測してしっかりと算出することが原則ですが全外壁面積から係数表等で算出する方法などもあり、又窓面積も含めてしまうなど、中には意図的に数量を割増し見積りする業者もあるかもしれません。
施工金額は、塗装面積と塗装単価(使用材料や施工部位、仕様により変わります)で決まります。数量に疑問がある場合は、遠慮なく業者に確認してみてください。
コロニアル屋根の塗装工事の注意点
- コロニアル屋根の塗装工事を予定していますが施工上注意したいことは何でしょうか。
コロニアル屋根の塗装工事では、特に屋根の重ね目部分が塗料で埋められてしまうのを防ぐため、縁切(えんぎり)という作業又はタススペーサーの使用が必要です。
屋根材と屋根材の間に塗料が入り密着すると毛細管現象で雨水吸い上げられ排水もできず、塗料の剥がれや雨漏りの原因にもなります。
できればタススペーサーの使用をお勧めします。見積段階で施工方法について業者に確認するようにしましょう。(ただし初めての塗替え工事では、縁切りをしなくても支障のない場合もあります。)
また屋根材の劣化状態やコケ等の付着状況によっては、塗料の付着が悪くはがれやすいため塗装をお勧めできない場合もあります。目安としては、20年を超えて一度も塗装工事をしたこともない場合など、改修方法については業者に相談してみてください。
外壁の塗り替えの注意点
- 外壁の塗り替え工事を予定しています。きちんと施工してもらうための何か方法がありますか?
外壁の塗装では、一般的に水洗いのあと、クラックなどの補修(下地の状況によっては、クラック補修のあとに水洗いを行う場合もあります。)下塗り(シーラー:塗料の付着をよくするための塗料)、中塗り、上塗りという3回の塗装をおこないます。
中塗りと上塗りの材料は同じになりますが、公共工事等では、中塗りの色と上塗りの色を変えて塗装することが原則です。この方法は、手抜き工事や塗り残しを防ぐ方法としては、非常に有効です。判別がつく程度に中塗りをわずかに上塗りより濃い色とするとよいでしょう。また、施工工程ごとに写真で記録を残してもらうことも大事かもしれません。
リフォームの業者選び
- 突然訪問してきたリフォーム業者と契約しても大丈夫ですか
突然訪問してきたリフォーム業者と屋根・外壁のリフォーム契約を結び、修繕工事が行われず高額費用を請求されるケースがあります。
せかされてもすぐに契約はせず、かならず複数社から見積書をとり、比較してからリフォーム業者を選び契約をしてください。
見守りについて
- 田舎の実家に一人暮らしをしている高齢の母親がいます。離れているのでなかなか会えず体調が心配です。
何かあってもすぐに行けるわけではありませんが、少しでも早く察知するには何かありますか。 人とのつながりでお母さまが毎日ご近所さんとお話しできれば一番良いと思いますが、費用をかけてセキュリティー会社に見守りをお願いすることもできます。
また、インターネットの普及でテレビ電話も一般化していますし、トイレの使用の有無でも見守るサービスもあります。
まずはこまめな連絡のやり取りになると思いますが、お客様の費用やライフスタイルにあった方法で対応してください。
簡単にできる防犯対策について
- 一戸建て住宅に住んでいます。防犯が気になっています。リフォームやセキュリティー会社にお願いする費用は無いので、手軽にできることはありませんか。
侵入に対しての予防は、他人や近所の目だと思います。
なるべく費用をかけないのであれば、植栽や生け垣は死角ができないようにまめに剪定をしたり、暗くて隠れやすい所などにはセンサー照明をつけたりしてはいかがでしょうか。センサー照明はホームセンターに売ってあり費用も抑えられますし設置も簡単です。
また、近所との付き合いも防犯になります。
地震が増えて自宅が心配。
- 一戸建て住宅(木造)で、まだ20~30年は住み続けていたいと思ってます。最近地震も多く心配になり耐震診断を受けたいがどうすれば良いか。
お住まいの役所で耐震診断には補助金制度を設けていることもありますので、そちらにご確認ください。対象となる木造住宅の建築時期がありますのでご注意ください。
住まい相談プラザではリフォーム相談を行っていますので、耐震を伴ったリフォームのご相談を受けられます。
火災警報器の設置について
- 築20年の1戸建て木造住宅に住んでいます。寝室のリフォームをする際に火災報知器も設置することになりました。設置しなければいけないのですか。
自宅を建てた際は設置の義務はなかったかもしれませんが、平成16年に消防法が改正され、戸建てを含むすべての住宅を対象に住宅用火災警報器の設置が義務付けられました。
新築住宅:平成18年6月1日から
既存住宅:平成20年6月1日から
設置場所
(1)寝室(寝室が複数あれば、それぞれに必要)
(2)寝室のある階の階段
※市町村の条例によっては「台所」や「居室」などにも設置が必要です。未設置に対する罰則はありませんが、住宅火災から生命を守るため設置しましょう。
シックハウスについて
- フルリフォームされた中古マンションを購入しました。入居当初は気にならなかったのですが、部屋に入ると目がちかちかする・涙が出るようになりました。花粉症と思っていましたが、外では症状が出ません。シックハウスの症状か判断するにはどこに相談すれば良いでしょうか。
アレルギー科のある病院や各保健所の生活衛生・薬事担当にご相談ください。
また、少しでも症状を和らげるために、部屋の換気(風の通り道を作る)などを行って見てください。
安心R住宅とは
- 既存住宅の購入を考えていますが、隠れた部分に問題がないか心配です。安心して購入する目安はありますか?
既存住宅の流通促進に向けて、「不安」「汚い」「わからない」といった従来のいわゆる「中古住宅」のマイナスイメージを払拭し、「住みたい」「買いたい」既存住宅を選択できる環境の整備を図るため、「安心R住宅」制度(特定既存住宅情報提供事業者団体登録制度)を創設しました。(国土交通省告示公布平成29年11月6日・施行平成29年12月1日)
「安心R住宅」とは、新耐震基準等に適合していて、インスペクション(建物状況調査等)によって、構造上の不具合や雨漏りに対応した保険の検査基準への適合が確認されている既存住宅の広告に国が定めたマークを付ける仕組みで、物件選びに役立つ情報が整理されていてるので安心して購入できる住宅の目印になります。国土交通省HP:登録事業者団体一覧
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk2_000038.htmlインスペクション(建物状況調査等):目視や計測等により、住宅の基礎や外壁等にひび割れや、雨漏り等の劣化・不具合が発生しているかどうかを調べること.
インスペクターと呼ばれる既存住宅状況調査技術者講習を修了した建築士(既存住宅状況調査技術者)が、国が定めた「既存住宅状況調査方法基準」に従い、既存住宅の調査を行うこととなります。
住宅リフォーム事業者団体とは
- 家のリフォームを予定しています。業者選びに「住宅リフォーム事業者団体」というのがあると紹介されましたが、「住宅リフォーム事業者団体」とは何ですか?
住宅リフォーム事業の健全な発達及び消費者が安心してリフォームを行うことができる環境の整備を図るために、住宅リフォーム事業者団体登録制度を創設しました。(国土交通省告示交付・施行平成26年9月1日)
住宅リフォーム事業者団体の登録に関し必要な事項を定め、要件を満たす住宅リフォーム事業者団体を国が登録・公表することにより、団体を通じた住宅リフォーム事業者の業務の適正な運営を確保するとともに、消費者への情報提供等を行い、消費者が住宅リフォーム事業者の選択の際の判断材料とできるなど、安心してリフォームを行うことができる市場環境の整備を図るものです。住宅リフォーム事業者団体登録制度の検索サイト
https://www.j-reform.com/reform-dantai/kensaku.php
アスベストについて
- これから屋根のリフォームを行うにあたり、カワラについて調べていたらアスベストが使われている可能性がありました。アスベストが含まれているか確認できますか。
建てた業者か建材メーカーにご確認ください。
確認できない場合、一般社団法人埼玉県環境計量協議会で「アスベスト分析の相談」を行っております。
一般社団法人埼玉県環境計量協議会
https://www.saikankyo.jp/index.php
【アスベスト】
石綿(アスベスト)は、天然に産する繊維状けい酸塩鉱物で「せきめん」「いしわた」と呼ばれています。
その繊維が極めて細いため、研磨機、切断機などの施設での使用や飛散しやすい吹付け石綿などの除去等において所要の措置を行わないと石綿が飛散して人が 吸入してしまうおそれがあります。
石綿は、そこにあること自体が直ちに問題なのではなく、飛び散ること、吸い込むことが問題となるため予防や飛散防止等が図られています。
令和4年4月1日から、建築物等の解体・改修工事を行う施工業者は、大気汚染防止法に基づき当該工事における石綿含有建材の有無の事前調査結果を都道府県等に報告することが義務づけられます。
石綿の事前調査結果の報告対象は、以下のいずれかに該当する工事 (令和4年4月1日以降 に工事に着手するもの) で、個人宅のリフォームや解体工事 なども含まれます 。
【報告対象となる工事】
建築物の解体工事(解体作業対象の床面積の合計80 ㎡以上)
建築物の改修工事(請負代金の合計額100万円以上(税込))
工作物の解体・改修工事(請負代金の合計額100万円以上(税込))
高齢者向けのリフォームについて
- 高齢者向けのおすすめリフォームはありますか。
ヒートショック予防・対策のリフォームはいかがでしょうか。
浴室やトイレのリフォームをして、冬でも快適に過ごせる環境作りです。
浴室を最新のユニットバスに交換する方法もありますが、浴室暖房の設置、暖房機をトイレや洗面脱衣室に設置など、予算に合わせて行うのが良いと思います。ヒートショックとは:大きな気温の変化によって血圧が急激に上下し、心臓や欠陥の疾患が起こることを指し、ヒートショックを起こす人の大部分は暑さ寒さに対する感覚が鈍くなっている高齢者です。
キッチンのリフォームについて
- キッチンのリフォームをしたいと思っていて、特にクロスに関しては汚れが目立つので優先したいと思っています。
業者に見積もりを取ったが費用面を考えて、自分でクロスの張替えをすることにしました。
注意点はありますか。 費用は抑えられますが、慣れていないと手間と時間がかかると思われます。
材料(クロスや糊)以外にも、ヘラなど工具も必要になってきます。
クロスの種類も「汚れに強い」「消臭効果」「抗菌効果」など様々あります。
火気使用するキッチンの場合は準不燃以上の材料が義務付けられていますのでご注意ください。
エアコンの設置について
- 子供部屋のリフォームに併せてエアコンも交換しようとしましたが設置できるエアコンが限られてくると言われました。なぜですか。
建物の構造上や壁の材質の問題など設置場所によりますが、一概には設置できるできないは言えません。
例えば建築時に配管を通せるスペースを作って隠蔽配管をしている場合は設置できるエアコンの機種が限られることがあります。
設置したいエアコンが決まっているのであれば、量販店に現地の取り付けが可能であるか確認の上、リフォームを進めてください。※隠蔽配管:室内機と室外機をつなぐ配管を建物の建築時に壁や天井などの中に隠している。配管が外から見えないので見た目がすっきりしている。エアコンが故障した場合の原因を特定しづらい。
防災リフォームについて
- 防災リフォームについてどのようなものがありますか
防災リフォームとは地震、台風・集中豪雨・竜巻、大雪など自然災害に対する備えになります。
普段の生活では目立ちませんがいざという時に役に立ちます。
主なものは
①地震:耐震補強
②台風・集中豪雨・竜巻:窓ガラスの強化
③大雪:落雪対策
④自然災害に伴う火災:燃えにくい内装材や火災報知器の設置・見直し
⑤自然災害に伴う停電:太陽光発電や家庭用蓄電池システムの導入
⑥自然災害に伴う断水:雨水タンク等の設置
など様々です。費用も掛かりますので、生活環境やライフスタイルに合わせて防災リフォームをご検討ください。
介護保険を利用したリフォームについて
- 高齢の母が、要介護1の認定を受け一人暮らしをしています。介護保険を利用したリフォームがあると聞きました。どのようなものですか。
介護保険の要介護認定(要介護1~5)又は要支援認定(要支援1~2)を受けた人が、在宅での生活に支障がないようにお住まいの住宅を改修した場合、改修費用(消費税を含み、原則1住宅につき20万円まで)の7割から9割が介護保険から給付されます。
給付を受けるには、改修工事の前に申請しておくことになりますので、担当の介護支援専門員(ケアマネジャー)等にご相談の上、必ず工事着工前に申請してください。介護保険の住宅改修で認められている工事は、次の6種類です。
(1)手すりの取付け
(2)段差の解消
(3)滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更
(4)引き戸等への扉の取替え
(5)洋式便器等への便器の取替え
(6)その他前各号の住宅改修に付帯して必要となる住宅改修
リフォーム瑕疵(かし)保険について
- リフォームを考えているのですが、悪徳業者や詐欺が心配です。
安心してリフォーム工事を行うなら、リフォーム瑕疵(かし)保険に加入すると良いと言われました。
どのように加入すれば良いのでしょうか。 リフォーム瑕疵(かし)保険は、施主が加入するものではなく、リフォーム事業者が加入する保険です。リフォーム工事を安心して行うために、「検査」と「保証」がセットになった保険です。
施工中または工事完了時には、第三者(住宅瑕疵担保責任保険法人の検査員)が「現場検査」を行います。検査に合格しないと保険に加入できないため、工事の品質に安心が持てます。
そして、工事完了後に、リフォーム工事に瑕疵が見つかった場合は、リフォーム事業者が補修する費用の一部を保険でカバーできます。保険期間は、構造耐力上主要な部分・雨水の浸入を防止する部分は5年間、その他の部分は1年間となります。
なお、工事の瑕疵が見つかった時に、工事を行ったリフォーム事業者が万が一倒産していた場合は、発注者へ直接保険金が支払われます。
リフォーム工事での保険加入は義務付けられていません。リフォーム工事業者が任意で加入するものですが、
国土交通省の登録リフォーム事業者団体では、構成員が一定の金額以上のリフォーム工事の場合は、原則としてリフォーム瑕疵保険に加入することとされています。
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/jutaku-kentiku.files/kashitanpocorner/consumer/reform_insurance.html
知人の紹介のリフォーム業者の仕事に不信感
- 知人の紹介のリフォーム業者に自宅のリフォームを依頼しました。口約束で工事を始めてしまい、当初口頭で告げられた費用を概算で支払いました。工事がなかなか完了せず困っていたところ、費用をさらに上乗せして請求されました。今後、どのようにリフォーム業者と折衝したらよいでしょうか。
契約書を交わさずに口頭で合意しただけであっても契約したこととなります。ただし、契約書を交わさない場合、トラブルが発生することになりやすい状況です。本来であれば請負契約書、請負契約約款、見積書、設計図書、打ち合わせ記録がほしいところです。
現段階でまだ契約書を交わしていないようですが、さらに工事を進める前に書面での契約を求め、契約書や約款上、工事内容、費用、支払いスケジュール、工事の完了期限を明記し、双方が同意した内容を記載しましょう。
リフォーム業者に対して、なぜ工事が遅れているのか、今後のスケジュールについて明確な回答を求めましょう。また、どの部分がどの程度完了しているのかを報告してもらい、進捗状況を確認する必要があります。
建築士やリフォームの専門家に現在の工事内容や費用が適正かどうかについて意見を求めることもお勧めします。第三者の専門的な見解があれば、費用の妥当性や工事の進捗状況についてより正確に把握できます。